ターニングポイントは8耐

終わってみれば最終戦の逆転劇で

中須賀選手が9度目のタイトルを獲得したJSB1000クラス。

こんなに激動だったシーズンも珍しいのでは無いか?

と思いますね。

 

開幕戦こそ相変わらずの速さをみせたヤマハでしたが

続く鈴鹿、菅生ではホンダの高橋選手が驚異的な速さをみせ

ヤマハを完膚なきまでに叩きました。

これで今シーズンはHRC高橋巧の年となるかと思いきや、

8耐を挟んだ後半戦になると一転、ヤマハが反撃に転じる展開となりましたね。

 

吉川監督によると、鈴鹿8耐まではあくまでも8耐久目標とした

マシン作りをしてきたけど、8耐が終了してからは全日本に向けて

開発の方向性を変えていったそうです。

実際、後半戦になってヤマハはニューパーツを投入してきているんですよね。

対して、HRCは後半戦を控えたテストでマシントラブルによる

転倒で高橋巧選手が骨折という最悪の出だし。

この出来事が組み合わさってシーズンの流れが再びヤマハに流れたように思いますね。

そして、マシンの開発が新型にシフトしたのか、マシンは進歩を

止めてしまった。

それと中須賀選手に言わせると、やはり、もはや開発年式が古いCBRは

特定のコースでしか速さを発揮できず、ヤマハほどコンスタントにどこの

サーキットでも速いマシンでは無かったとのこと。

それも後半戦ポイントを詰められる結果になった要因。

それでも鈴鹿はさすがにデータが豊富にあるので、速さをみせてはいましたが・・・。

 

それでも第1レースの展開によっては高橋選手にも全然タイトルの目は

残っていたと思いますが、そのへんについてはまた別途触れます。