4人の勝者

WSSは予想通り、ヤマハのR6ユーザーが
上位を占めていますが、4人共に
甲乙付けがたい速さを発揮しているだけに
非常に4人が接近した状態でポイントを争っていますね。

ポイントリーダーのクルメナッハーはわずか一勝で
マシントラブルに見舞われながらもなんとか死守している
という印象が強いですね。

むしろ、ここに来て、クルーゼルとコルテセの
躍進が目覚しい。
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クルーゼルはタイトルのためにヤマハを使うチームに
移籍したわけですが、相変わらずアグスタ時代と変わらない
転倒と紙一重とも思えるリスキーな
速さをみせています。
実際、マシンの挙動もかなり神経質でそれを驚異的な
集中力とテクニックでコントロールしている。
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一方、コルテセは彼の武器であるブレーキングを軸に
小さく旋回、立ち上がりもかなり丁寧なアクセルワークで
非常に効率の良い走り方をみせていますね。
今年WSS初年度の彼からするとGPで走った経験のあるなしが
結構影響してきそうですが、残るコースは知っている所も多いので
後半は更に躍進が期待できそうです。

と前述の3人が好調なだけにファクトリーチームで前年の王者である
マヒアスはかなり厳しい戦いを強いられてますね。
ファクトリーチームとはいえ、レギュレーションの縛りが厳しいWSSですから
マシンで大きなアドバンスを得ることは難しく
ライダーのテクニックとセッティング能力で何とか
という感じですが、ライバルに負けることもしばしばです。

去年も中盤戦はソフォーグルに負け続けていましたけど
今年も同様、我慢のレースが続くことになりそうです。

今年のWSSは最終戦まで決まらない大混戦の予感。