サテライトの限界
カタールではポールスタートながら
後半はタイヤの消耗によるペースダウンを
余儀なくされたヨハン・ザルコ。
あれを見ていると改めてサテライトチームの
限界を感じるところです。
つまり、現在の共通ソフトはスタート前の時点で
加速側と減速側のTCSの効き方をそれぞれ3種類ずつ
登録しておいて、レースが進んでタンクが軽く
タイヤのグリップがダウンするのに合わせて
ライダーが手元のスイッチで、この設定を切り替えて
レースを戦います。
各チームはレースウィークの少ないFPのセッションの中で
タイヤチョイスをするだけでなく、そのタイヤのレースでの
消耗曲線を想定して、そこに合致するTCSの設定を
レーススタートの時点でかなりの精度で予想しないといけない。
その点について、やはりワークスチームとサテライトチームでは
差があるのかも知れない。
ザルコのタイヤが消耗したというのは、単にタイヤが消耗した
だけでなく、設定してあったTCSの効きを最大にしても
それを上回るほどタイヤが消耗していたということだったのかも。
実際、ファクトリーチームは1名のライダーに7名のスタッフが
付いていて、一人は電子制御のエンジニアだけど
それ以外のメーカーから派遣されているエンジニアが多数居ますからね。
サテライトでは3~4人しか付いていない。
そのチーム力の差はザルコが身を持って感じているように思います。