設定は3つまで

ツイッターの方で去年のイアンノーネの
電子制御担当のエンジニアのインタビューを
翻訳したんだけど、やはりと言いますか
相変わらず、共通制御ソフトはトラコンの効きは
3つまでしか登録できないようですね。
これはかつてテック3・ヤマハで走ったスミスの
コメントと一緒です。
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ですからライダーはタイヤの消耗や燃料が減って
軽くなるなどの、マシンバランスの変化に対して
手元であらかじめ設定されたTCSの設定に切り替えて
対応しながらレースを戦うということです。

それもかつてのメーカー独自開発ソフト時代のように
コーナーごとにエンブレの効きを変えるとかは
出来ません、全てのコーナーを同一のエンブレ設定で
走るわけですから、やはり合わない箇所も出てくるということで
ライダーがそれをカバーするような走りが求められる
というのが今のMOTOGPなんでしょうね。

そういう意味ではチームとして歴史があるホンダや
ヤマハの方がデータの蓄積があるわけで、
スタート前にあらかじめ設定しておく電子制御においては
アドバンテージがあると見て良さそうです。
それが予選のような一発の速さよりレースでの結果に
表れているか。
去年、あれだけ勝てないヤマハですが、年間ランキングはスズキより
遥かに上です。

そう考えると、まだチームができてわずか6年の
スズキはよくやっていると思いますね。