勝つための体制

ここに来てようやく、チャズ・デイビスのゴーイレブン・ドゥカティ入りが

正式に発表されました。

常日頃からワークス体制以外では走らないし、自分にはその資格があると

公言しているチャズ・デイビスですから、このワークス放出

サテライトチームで走ることに対して受け入れるまで時間がかかったことだと思います。

 

ところで、今回のデイビス入りですが、今年のシーズンが終わった後から

スコット・レディングがずっと公言していますが、彼のタイトル獲得には

デイビスの存在が不可欠だと言うんですよね。

そのレディングの猛プッシュも影にあったんじゃないかというのが想像されるところ。

恐らくはデイビスサテライトチームにいながら、ワークスとほぼ同じマシン

体制を用意されているんじゃないでしょうか?

 

というのも、来季、レディングのチームメイトになるマイケル・ルーベン・リナルディは

レディングよりかなり身長が小さく小柄で体重の軽いライダー。

彼は決勝レースでもSPレース用のソフトコンパウンドを履いて最後まで持たせる

芸当ができるくらい体重が軽く、タイヤに優しいライダーです。

一方、レディングは身長も高いうえに、体重が非常に重いライダーですから

リナルディのデータは全く彼の役にたたないんですね。

対して、デイビスはレディングに身長、体重共に近く、彼のセットアップデータ

タイヤチョイスは非常に参考になります。

来季、ドゥカティがレディングにタイトルを獲得させるのであれば

サポート的な存在として、デイビスは必須の存在で、そのためにはサテライトに所属させて

レディングと同じワークスマシンを与えるのが一番です。

 

レディングがセットアップに迷っても、デイビスが好走しているなら

彼のセットアップをコピーすればいいわけです。

 

それにしても、リナルディでさえ、ゴーイレブン残留を望んでいたのにそれを

無視して、彼をワークスチームに抜擢し、デイビスを放り出したのは誰の

意思だったんでしょう?

結果的にデイビスはワークスから放り出されて、ワークスとほぼ同じ体制の

サテライトで走ることになり、ただただライダーの気分を害しただけにしか

思えない部分もありますね。

まあ、アルバイットの社長がリナルディにゾッコンとは聞いておりますが・・・。