マシンバランスとトレンド

前々から近年、特にミシュランになってからは
ブレーキングで突っ込めるようにリヤ荷重重視
のマシンになっていると書いてますが、
そう考えた時に、V4レイアウトと直4レイアウト
どっちが有利かと言うと・・・。
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やはりV4ですよね。
前後にシリンダーが2気筒ずつ分散してレイアウト
されているわけですから。
逆に直列4気筒はシリンダーがほぼ前輪直後に
並んでレイアウトされているわけですから
リヤ荷重にも限度があるというもの。

また低重心という観点でも直4はどうしてもクランクケースの
横幅がありますから、どうしても上に上げざるを得ない。
対してスリムなV4は重心位置を下げてレイアウト出来る。
これもまた、ブレーキングの安定性に寄与していると思われます。

フロントタイヤが強烈なグリップを発揮し、
かつ硬い構造のタイヤだったブリヂストン時代は逆に
直4の方が有利な面もあったと思います。
V4勢は狭角エンジンを搭載してエンジンを前進させたり
してました。

今のミシュラン17インチ時代に関しては、
V4の方が利点が多そうだなと思います。
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今の直4勢、特にヤマハを見ていると、突っ込むために
なるたけ後ろ荷重のマシンにしているけど、
それだとフロントとリヤタイヤのグリップバランスが
取れなくって、場合によってはリヤが場合によってはフロントが
オーバーヒートで消耗してしまうって感じがしますね。
両者の丁度いいバランスポイントをなかなか見いだせない。
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ザルコは以前も書いたけど、前後左右の移動が少なく
常にタイヤの接地面の垂直線上に体が来る乗り方で
ビニャーレスみたいなオフセットが無いぶん、
タイヤにしっかり上から荷重がかかってタイヤの
性能を引き出しつつ、摩耗も少ないって感じがしますね。
彼の優れた身体能力も起因していると思います。

ブリヂストンのフロントタイヤの性能をなかなか
引き出せなかったドゥカティミシュランで躍進しているのは
そういうことだと思います。
そう考えると面白いですね。