7年目の1000cc ④

2016年になるとタイヤがブリヂストンから
ミシュランへ、電子制御がメーカーオリジナルから
共通ソフトへと変更されました。
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これにより、ブレーキングによる
突っ込み合戦にも変化が起きます。
それはミシュランが17インチタイヤを投入してきたことで
ますますフロントタイヤのストッピング性能が下がったこと。
これは逆に言うと、いかにリヤタイヤで止めるか、
リヤ荷重に拍車をかける出来事と言いますか。
それは更に大きくなったウイングを見てもわかると思います。
ウィリー抑制という狙いはもちろん、リヤ荷重によって
ウィリーしやすいバランスになっていることもあると思います。
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そして共通ソフト導入はウィリーも起こりやすいし、
同時に減速時のトラクションコントロールが緻密に出来なくなりましたから
止まりきれずにフロントからのスリップダウンが増えました。
リヤタイヤの減速が思うようにかけられないからですね。
特にヤマハは多かったですね。
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そう考えると、2016年からホンダが逆回転クランクのエンジンを
登場させたのは納得できるところ。
出来るだけフロントタイヤに荷重を乗せない方向性ですね。
果たして、この狙いは当たったわけです。