フロントとリヤの仕事

J-GP2とST600の中で書いた話の続き。

先週はピレリカップに参戦、今週は全日本に
参戦する中山慎太郎選手がこんな事を書いています。

それはピレリを始めとする欧州タイヤメーカーの
考え方と、ブリヂストンのタイヤの考え方の違い。

ブリヂストンのタイヤはわかり易く言うと
スリックタイヤと同じ乗り方が求められて、ブレーキングを
引きずって、コーナー進入速度を高めてタイヤを潰して
グリップと旋回性を引き出さないと速く走れないというタイヤ。
だから、J-GP3上がりの選手は元々コーナー速度が
高い乗り方が身についてますから、有利な面があるとのこと。
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対して、欧州メーカーのタイヤはむしろ、ブレーキはほどほどで
ブレーキの荷重からフロントを開放してやることで
旋回性を発揮するタイヤで、前後のタイヤの役割分担が
はっきりしていて、フロントはブレーキングと初期旋回
リヤが2次旋回とトラクションを受け持つというようになっています。
だから突っ込みよりもワイドラインの立ち上がり重視の
乗り方になるそう。
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実はお馴染みのジャーナリスト遠藤さんも来季からの
MOTOGPクラスのミシュランにスイッチする点において
ブリオヂストンとミシュランの大きな違いとして挙げていますね。
ブリヂストンは言ってみれば両輪旋回というか、
小排気量のように両輪でコーナーリング速度を上げていく乗り方が
出来るタイヤなのに対して
ミシュランはフロントとリヤの仕事分担がはっきり分かれていて
両輪で旋回していくような前後の作りになっていないとのこと。

玉田さんや中野さんが過去にBSからMIにスイッチした際に
フロントの切れ込みに苦戦していましたけど
これなんかは、BSのイメージでブレーキを握ったまんま
コーナーに入ると、フロントがブレイクしてしまうからなんでしょうね。

来季、このミシュランの特性にハマってしまうライダーが居るかも
しれないですね。