2017年を振り返る⑧ ザルコの快走

今シーズンのMOTOGPを語る上で
欠かせないのが、この人ヨハン・ザルコの
快走でしょう。

ルーキーながら縦横無尽の走りで
トップを走る事もしばしばでした。

もてぎの日本GPスズキのブースで青木ノブさんが
今の共通ソフトは精度が下がっているけど、それ以前のソフトと
変わらないような走りが見られるのは、その分ライダーが
頑張っているからだ。と言ってましたけど
それってつまり、共通ソフトになった分、よりライダーのスキルが
浮き彫りになっているということ。
そして、だから、ザルコのライダーとしてのポテンシャルが
ハッキリと出ているんだと思います。
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ザルコの走りの特徴はとにかくマシンのセンターから
大きく動かないということ。
誰かがカピロッシに似ているって言ってましたけど、筆者も
全く同じ印象で、大きく体をオフセットさせない代わりに
細かくシートの上で前後左右にクイックに体を動かすことで
タイヤが路面を捉える荷重を大きく変化させることなく乗っている。
タイヤの面圧コントロールが抜群に上手い。

同じフランスのシルヴァン・ギュントーリもそうだけど、
どうもフランス出身のライダーはタイヤへのあたりが柔らかい
というか、非常にデリケートな乗り方が出来る共通点があって
それがタイヤに厳しいと言われるヤマハのマシンでも平気で
ソフトタイヤを履ける要因でしょうね。
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マルケスもフォームをマイナーチェンジしているけど
今のMOTOGPは極端に上半身をイン側に落とすような乗り方は
合ってないみたい。
あれはやはり、優れた電子制御あっての乗り方で、今の共通ソフトは
やはりザルコのような乗り方の方が合っているみたい。
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それから一部で論議の的となったアグレッシブなパッシングだけど
あれはマルケスと一緒で、運動神経がいいというか動体視力が
いいんでしょうね。
だから、行ける行けないの間合いが他のライダーより近いというか、
違うから他のライダーはヒヤッとするんだと思います。
多分、ザルコとマルケスの2人の争いならヒヤッとすることなく
やりあえると思う。
それ以外のライダーは間合いが近いと感じるんでしょうね。
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正直な話、ヤマハが彼へのサポートを強めるだけの力が
残っているかどうかわかりませんが(予算的に)
間違いなく、来季のストーブリーグの中心になるでしょうね。