勝つための体制
一個前のエントリーでギュントーリの来季の
体制が不明と書きましたが、これはGP側のチームの
事情も絡んでいるのかも知れません。
つまり、あくまでも開発してもいいけど
ライダーとしてレースも戦いたいギュントーリに対して
もっとテストに専念して欲しいGP側の思惑の相違。
このテストというのは、日本から送られてくるパーツのテスト
という意味合いもあるかも知れませんが、それ以外に
実際レースが行われるコースでの車体テストも含まれているか。
実は今季のドゥカティの躍進はマシンの進歩もさることながら
テストライダーであるミケーレ・ピッロが実際にGPが
行われるコースでテストを行っているデータが生かされているのが
原因と見ているところは多いようですね。
これは特にシビアな特性を持つミシュランに対して
事前にある程度のベースセットを作っておくことで
限られたGPウィークの中でセッティングを詰めるのに役立つようです。
今季、ヤマハはルマンでホンダはヘレスで勝ってますけど
いずれもレギュラーライダーが事前テストを行ったコースなんですよね。
口にしたのも、この事前テストの有用性をわかっていてのことだと思います。
つまり、これまで以上にレギュラーライダーのテスト日程が
制限される中で勝つには、この制限がかからないテストライダーと
テストマシンを確保して、事前にGPが行われるコースでテストを行い
データを収集しておくのが重要。ということなのかも知れません。
加えれば、ワークスマシン3台体制が理想。
これが制限に制限がかかる今のGPで勝つための体制
ということなのかも知れませんね。
ヨーロッパに拠点のない日本のメーカーはこれがハンデで
これを補うにはヨーロッパにテストチームを置いて
日本とは別にテストを行う必要があります。
まあ、スズキは来季はテスト制限が大幅に緩くなるので
そこまで上位チームみたいなガッツリした体制は敷かないかも
知れませんが、結果を残すためにはそこまでやらないと
やっているチームには追いつけないでしょう。