クラッチロウの立ち位置

バレンシアテストで気がついたのは
カル・クラッチロウにも最新の2018年型
プロトのRC213Vが与えられている点。
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去年以上に待遇が良くなっていて文字通り
3人目のワークスライダーとなってますね。

特にフロントダクトがスクエアになった仕様のマシンは
今季マルケスのみが走らせている仕様で
実質、クラッチロウはマルケスと同じ仕様のマシンを走らせているか。
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今シーズン、4度目のタイトルを獲得したマルケスですが
転倒数は27を数え、驚異的なリカバリーで転倒に結びつかなかった
スライドも合わせ込めば、相当数のリスクを冒しているはず。
シーズン中にはストレスで髪が抜けるくらいのプレッシャーで
戦ったマルケスですがシーズン終了後のインタビューで
マシンの改善が必要と訴えています。
ホンダとしてもマルケス以外の成績をみればRC213Vの戦闘力が
よるものが大きいところは分かっているはず。
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ホンダにはペドロサという優秀なライダーが居るものの
彼はマルケスと好みが違いすぎますから
車体の仕様に関しては、ほぼ別物で開発に全く役立たないとは
言いませんが、マルケス仕様の車体はほぼマルケス一人で
開発しているような状況です。
その点、クラッチロウは体格的にマルケスと同じ仕様に
乗れますし、それこそWSSのR6からR1、YZR-M1、GP14まで
様々なマシンに乗ってきたキャリアがありますから、
マルケスのマシンを乗りこなしつつ、開発にも貢献できるはず。

来年からレギュラーライダーのテスト日数に制限がかかりますから
彼の存在というのが、さらに重要度が増してきそうです。
ホンダが彼との契約内容を見直してきたのは
その辺も見越してのことではないでしょうか。