積み重ねて4000ポイント その2
2007年、ホンダのエースとして臨んだ
800cc元年ですが、結論から言えば期待はずれの
シーズンとなりました。
800ccになりマシンをRC212Vにチェンジしたホンダですが
お世辞にも戦闘力が高いとは言えず、ペドロサは
タイトルを奪われることとなります。
この800cc時代はホンダにとっても長い低迷期で
この低迷期を抜け出すのは、ホンダのF1撤退によって
2輪レースに復帰した中本さんがテコ入れを始めてからです。
結果的に、本当に戦闘力を取り戻したのは800cc最終年となる
2011年になるわけですが、そのタイミングでケーシーが
チームにやって来ることになります。
ようやく勝てるマシンを手にし
長年ホンダのエースとしてチームを牽引してきた
ペドロサにとってケーシーの加入及びその彼が
タイトルに向かって邁進していく姿はどう映ったのか。
結果的にストーナーはホンダ移籍初年度でタイトルを獲得
ペドロサはタイトルに届きませんでした。
しかし、翌年1000cc元年になると、ケーシーがシーズン途中で
戦線離脱、再びホンダのエースとしてヤマハのロレンツォとの
戦いに挑むことになります。
多分、彼のキャリアの中で一番タイトルに近づいたシーズンだったかも
知れませんが結果的に豪州での転倒リタイアで、タイトルに届かず。
迎えた2013年。
2012年の好調を維持してタイトルが狙える彼の前に
新たな強敵が出現します。
それがスーパールーキー マルク・マルケス。
この年はロレンツォも加えて三つ巴の争いとなりますが
アラゴンでの禍根を残す転倒もあって
またもタイトルには届かず。
今のところ、この2013年が最近では
一番タイトルに近づいたシーズンかも知れません。
この後チームのエースの座はマルケスとなり、
ペドロサは堅実な結果を残し、かつ優秀な開発能力をもった
セカンドライダーという位置づけに見えてしまうようになります。
もちろん、ロッシがドゥカティ移籍で途切らせた最高峰クラスの
連続毎年優勝記録を彼は継続中なんですよね。
それはそれで、とてつもない偉業なわけですが、
いかんせん最高峰クラスのタイトルを一度も獲得していない
というのが、彼の偉大なキャリアに画竜点睛を欠く点です。
果たして、彼にまたしてもタイトル獲得のチャンスが
巡ってくることはあるんでしょうか?
4000ポイントよりもそっちの方が気になるところですね。