選択の余地
昨シーズン、サテライトながら2勝を挙げて
今季も期待がかかるクラッチロウですが、
今季の見込みについては
「蓋を開けてみないとわからない」
ってコメントしていますね。
このコメントにサテライトの立場が集約されているというか、
昨シーズンのクラッチロウの躍進は
シーズン途中で、ワークスの2人がNGを出した
やや剛性を落としたフレームが彼に回ってきて、これが
彼のライディングスタイルにマッチした部分が大きい。
このフレームはシーズン終了後、ミラーとラバットも
テストして非常に好感触だったもの。
ただ、今シーズン、このサテライト3人にこの相性の
良かったフレームが供給されるかどうかは疑問。
というのも、ワークスの2人は従来型の剛性の高いフレームを
昨シーズンチョイスしており、今年もそのマシンを走らせる
可能性が高く、サテライトも同仕様のマシンが供給される公算が高いから。
クラッチロウの蓋を開けてみるまではってのは
今年仕様のマシンがどういうフレームを使っているかってのが
大きいってことでしょうか。
この辺、フレームを自分好みにオーダーできるワークスと
テストさせてもらう機会さえもないサテライトとの違い。
テック3に至っては基本的にワークスの一年落ちフレームしか
回ってきませんから、タイヤとのマッチングが悪かろうと
フレームのVerアップはされず戦わないとならない状況。
去年のテック3の2人は、BSタイヤに合わせて作られている
15年型フレームで走らざるを得ず、散々な成績でした。
加えて前後のサスのグレードもワークスよりワンランク落ちる物。
スミスとポルの2人のポテンシャルからすれば酷い成績でしたね。
この2人が揃ってKTMのファクトリーに移籍したのは
サテライトの悲哀を味わったからかもね。
さて蓋を開けたら何が出てくるのか。