2016年を振り返る 全日本ST600編

終わってみれば榎戸選手が逆転で
タイトルを獲得、周りも本人もビックリの
結果に終わった今年のST600。

前年王者の横江選手がエントリーせず、
2年連続でゼッケン1不在のシーズンとなりました。

それでもやはり優勢なのはヤマハタイランドの2人と
思われましたが、思ったよりコンスタントさは無かったですね。
速さとタイヤの持ちのバランスがイマイチ
取れてなかったレースが多く、それがタイトルを逃した要因か。
速いんだけどタイヤが持たないレースが終盤続きましたね。
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逆にタイトルを獲得した榎戸選手は開幕戦でハイサイドリタイア。
第2戦もてぎではその怪我が癒えておらず9位に終わりましたが
怪我が癒えてきた菅生では2位に入ってます。
このレースで岩戸選手に敗れてますが、それはタイヤマネージメントの差。
ここで学んだことが最後の鈴鹿での逆転劇を生んだか。
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雨の岡山でも3位で連続表彰台。
そして臨んだ最終戦では長丁場のレースだけに
序盤ハイペースで逃げるヤマハタイランドの2人を
あえて追わずタイヤの消耗を抑える待機策。
上位が下がってきたところで勝負に出るときっちり
ラストラップで逆転をしてトップで最終コーナーを
立ち上がって見事なレース運びでタイトル獲得。
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やはりワンメイク、使えるタイヤが2セット。
いかにタイヤを大事に大事に長持ちさせつつ持たせる
セッティングが出来るかが勝負の鍵。

本来ならこういうワンメイクの場合、なるたけ
走行しないでタイヤを温存するわけですから、
その走ってない間にもあれやこれやセッティングが出来る
ベテランが有利なんですが、それを逆転してきたのは
モトバムというチームの総合力という面もあったかも知れませんね。