苦い思い出

ロレンツォにとっての苦い思い出と言えば
2014年の話。
この年、ブリヂストンは耐熱構造のタイヤを
投入していて、エッジグリップの剛性が上がって
彼の得意なエッジグリップを引き出して走る走法が
封じられたシーズン。
彼はたしかシーズン1勝に終わったはず。

今回、ミシュランが持ち込んだ高剛性のリヤタイヤは
彼にその悪夢を思い出させたかも知れません。
イメージ 1
レース終了後、彼のリヤタイヤがちらっと映っていましたけど
かなりボロボロになってましたね。
ロッシよりも遅いペースにも関わらず、タイヤが早く消耗していた。
今回、ミシュランが持ち込んだ剛性の高いタイヤは
彼のようにスムーズでタイヤに負担をかけないライディングだと
十分に変形させることが出来ず、発熱量が足りずグリップが引きだせない。
結果的にタイヤの浅い部分でしかグリップできていない、
つまりタイヤが路面を掻いているような状況。
これだとタイヤの表面がボロボロになって早く消耗してしまいます。
速く走れないし、速く走れないからタイヤも早く消耗するという悪循環。

決勝当日の路面温度が41度ですから、これだけ路面温度が上昇しているのに
タイヤがまともにグリップしてないってのは、今回ミシュラン
持ち込んだタイヤがいかに桁外れの剛性のタイヤかというもの。

ヨーロッパでずっとこのタイヤがスタンダードになるようだと
ロレンツォ厳しいかも・・・・というのが正直な感想。

追伸:レース終了後にロレンツォがリヤタイヤの改善が必要と
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