週末の覇者

ロッシ強かったですね。
久々のポールからのポールトゥフィニュッシュ。

ほとんど追いつかれることも無く一人旅でした。

今回の週末、ロッシとその陣営は見事に
マシンをセットアップしてきたなという印象です。

今回からミシュランはバースト対策として非常に
剛性の高いリヤタイヤを投入してきましたが、一番上手く
このタイヤにアジャストしたのがロッシだったか。

ミシュランによれば、タイヤのバーストの原因は結局
タイヤのオーバーヒートによるもので、
そのオーバーヒートを防ぐための高剛性タイヤでしたが
これが多くのライダーがグリップしないと訴える原因だったと思います。
剛性が高い、変形しにくいということは変形することによって
熱を発生し、適正温度に達しないとグリップしないレーシングタイヤに
とっては、相反する条件で、このリアタイヤのグリップをいかに
引き出すかが、この週末の鍵だったか。
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ロッシで注目すべきは、走り初めはウイングレットを付けていなかったのに
小型のウイングレットを使って、最終的には美観を気にする彼が
使うのを避けていた大型のウイングレットを使用していたこと。
この事から彼は車体の重量配分を後ろより、つまりよりリヤタイヤに
しっかり荷重がかかる方向に車体をセットアップしていたと推測されます。
重量配分を後ろに持っていくほど、前が軽くなってウイリーしやすく
なっちゃいますからね。
加えて彼は身長がありますから、リヤ側に体を持って行ってこれでもかと
リヤタイヤに荷重を乗せて、しっかり変形させグリップを引き出していた
と考えられます。
今回、アレイシも良かったんだけど、長身で体重のあるライダーが
小柄なチームメイトより前ってのもリヤタイヤにしっかり荷重がかかった方が良い
という傾向かも知れません。

ミシュランが今回持ち込んできた高剛性リヤタイヤが今後の
スタンダードになるであろうことを考えると、ロッシの優勢は続く
そう思います。