2015年を振り返る~見せつけた真の力

今シーズン、ジョニー・レイがカワサキ
移籍すると聞いて、活躍するだろうとは
思ってましたが、ここまで圧倒的、ちょっとここ最近に
無いほど一方的なシーズンになるとは思ってませんでしたね。
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それだけジョニー・レイの走りは抜きん出ていました。

彼の走りの特徴はブレーキングからの旋回が抜群に
うまいということと、タイヤに優しい乗り方ですね。
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普通あれだけハードにブレーキングして、コーナーに
進入するとフロントタイヤに非常に負担がかかるんですが
彼はそこからフッと旋回させてあげるというか、
フロントタイヤに必要以上の負荷をかけない。
まるでコマのようにライダーを中心にマシンがクルッと回るイメージ。
また、ZX-10Rのリヤサスは動きにやや難があるようなんですが
彼はマシンのセンター付近に乗って、ちゃんとリヤタイヤに
荷重をかけて、リヤタイヤを食いつかせているんですよね。
恐らく、結構、サスのセッティングがソフト目で彼は
前後に絶妙な荷重をかけながら走ることでタイヤに優しいライディングを
実現しているんじゃないかな。
こじるとか曲げるという表現よりも自然に曲がるって感じ。

その辺がサイクスとの違いでしょうか。
サイクスなんか結構ブラックマークが残っていてタイヤの表面を
削るような乗り方しますよね。
レースに行った時のタイヤの消耗度が全然違います。

今シーズンのZX-10Rはエヴォレギュレーションによって
ノーマルクランクを使うようになった結果、エンジンの吹け上がりが
鈍くなったそうで、その辺もあまりコーナー速度を落とさず
走るレイの方が今年、好調だった要因でしょうかね。
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最初から軽量クランクを搭載したニューZX-10Rはさらに
走りに磨きがかかって、既にオフテストから好タイムをマークしている
レイですが、ピレリワンメイクになってから一人も居ない
連覇も十分有り得るんではないでしょうか。