2015年を振り返る~予想された圧勝劇

今シーズンの中須賀選手の速さ、強さは
記録的なものでしたが、レースという
不確定要素も絡む中でここまで圧倒的、
一方的な強さをみせつけたのはちょっと記憶にありません。

思い起こしてみると、シーズン開幕前の
モーターサイクルショーで中須賀選手が狙うのは
全戦全勝って言ってましたけど、そのくらい手応えが
あったということなんでしょうね。
あまり、大きな事を言わないタイプのライダーだけに
そう思いましたね。
実際、この時のインタビューでもノリ味がテストで乗っている
M1に近いっていうのはずっと言っていました。
要はこれまでのR1のようなスーパーバイク特有の
もっさり感というか、キビキビ感がハンドリングに欠ける部分が
新型では無くなっていると。
それだけ旋回性が優れているということでしょう。
ブレーキングで突っ込んでも曲がってくれるシャシー
早く旋回するからアクセルを開けるポイントが早く
ストレートも伸びるし、旋回性がいいからタイヤにも
余計な負担がかからず、レース後半も強い。
まさにリーサルウェポンのマシンに加えて、
レースを完全に支配下に置いている中須賀選手のライディング。
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実際、シーズンが開幕してみると、新車特有のセットアップの
遅れが見られた開幕戦鈴鹿こそ落としたものの
続くオートポリスでは早くも新型で1勝目。
セットアップが決まった第3戦もてぎではポールからの圧勝劇。
特にストップ&ゴースタイルのコースだとニューR1の
性能がフルに発揮しやすいんじゃないでしょうか。
以降のレースは言うまでもなく。
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60周年にふさわしい足あとを残しましたね。
来季はカワサキが新型車を投入してきますが、
ライダー+マシンの組み合わせの総合力で見る限り
中須賀選手に来季も死角は無さそうです。
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