世界への道のり

今回のレプソルCEVでみせた
佐々木歩夢選手の快走は図らずもこれからの
GPへのルートを明確にしてくれたように思います。
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と同時に全日本の存在意義を考えてしまいますね。

坂田さんや上田さんやその後のフォロワーを大量に
生み出した90年代と違って、今の全日本は
そもそも世界選手権とはマシンのレギュレーションが違いますし
MOTO3に限っていえば、ふらっと出かけて行って
参戦できるような金額のマシンでは無くなっています。
J-GP3というカテゴリーがかなりドメスティックな存在に
なってしまっている感が強いですね。
現在、CEVレプソルに参戦している山田選手が苦戦しているのは
ブリヂストンタイヤで走り続けていたという日本ならではの
環境も大きく影響しているように思います。
でもブリヂストンでないと、王者にはなれなかったかも。

その代わり・・というわけではないんでしょうが、
アジアタレントカップやアジアドリームカップ
そしてレッドブル・ルーキーズカップというステップから
レプソルCEV、MOTO3世界選手権という道の方が
常道になりつつあるように思います。

実際、CIPの鈴木選手は国内選手権を走ったことがなくって
もてぎを走行したのは今年の日本GPが初だったとのこと。
尾野選手もドリームカップからCEVでGPというルートのライダー。
これからはこういうライダーが増えてくるかも知れませんね。
特に真剣に世界選手権進出を考えているライダーや親御さんからすれば
全日本を通過するという選択肢は年齢を重ねてしまうし
タイトルを取るのに体制が必要なだけに低いように思います。
ハルクや7Cなんかは受け皿になっているように思いますが。

先月のライディングスポーツHRCの中本さんが
全日本の王者を世界に連れて行くのは誓己選手で最後と
発言したことが、物議をかもしているようですが、
ホンダはあくまでも日本人ライダーのチャンピオン誕生を
願っているスタンスは昔から変わってなくって、
ただ、その目標に対してMFJ、全日本が意味を成さないなら
そういう選択もあるってことだと思います。

ホンダも独自にSRS-MOTOを立ち上げたしね。

そう考えると、90年代よりは、それなりに選択肢、レールは
増えているように思いますね。
あとは実力が必要なだけで。

なんか、実力のある若者たちがGPの門の前まで続々と
来ているような空気を感じる今日この頃ですが、
期待していいんでしょうか。