直4は規定路線だった

スズキの寺田氏がインタビューに
答えたところによると、
スズキはMOTOGP1000㏄化に際して
V4から直4にスイッチすることを決めていたようですね。
 
以下は、筆者の推測になりますけど
スズキの車両は歴代GSX-Rも含めてブレーキングの
スタビリティを重視する傾向があって、
そのスタビリティを重視した場合、MOTOGPのV4では
理想的なハンドリングが得られないと判断したんではないでしょうか?
 
これが2ストローク、V4なら話は違ってたんでしょうが
4ストロークV4だとブレーキングスタビリティを得るには
前荷重が足りていないと。
実際、タイヤワンメイクになる前の時代にブリヂストン
スズキ向けにかなりフロントタイヤのグリップが強い
タイヤを投入していたようですからね。
しかし、ワンメイクタイヤになって、それが不可能となり
車体の方で対応するしかなくなった。
同じV4を積むホンダの中本さんも言ってますけど
やはり、フロントのスタビリティを求めていくと
直4の方がV4よりも有利、特に高速コーナーの旋回性は
如実に差が出るみたい。
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そう考えた時、スズキの求めるハンドリングの実現には
直4の方が理想的と考えたとしても間違ってはいないように
思います。
ただ、ヤマハに比べてスズキの方がスタビリティがより強い
傾向はあって、それがブレーキングの安定性に
繋がっているのかも知れませんね。
芳賀さんがGSx-Rに乗った時に、ブレーキングで
そのまままっすぐ行ってしまいそうになったというのは
スタビリティが強すぎて、旋回性が低いって意味では
無いかなと。
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この辺の旋回性と安定性のバランスをいい具合に
持っていければコースによっては結果を残せるんでないかな?
ドイツのザクセンとか。
エンジンパワーの非力さが出にくいコースなら。
今のところ、アレイシはハンドリングを高く評価してますけど。