伸び代はあるか?
WSBは年が明けて最初の合同テストが
ヘレスで行われましたが、天候はあいにくの雨模様で
ドライで走れたのは、わずかな時間だけだったようです。
そのわずかな時間にアタックを敢行、トップタイムを
マークしたのは5連覇王者のジョナサン・レイでした。
彼は去年のオフテストで持ち込んだ車両から大きな
変更は無いという理由で、雨も走行はせず、晴れの合間に
出てきてアタック、あっさりとトップタイムをマークしています。
つまり、新しいマシン、移籍したチームとのフィッティングを
一生懸命行っているライバル達を尻目に、去年から大きな変更の
無い、だからこそセッティングがばっちり決まっている車体で
走っているわけですから、ある意味トップタイムも当然か。
ただ、逆に言えば、現状のライダー、マシン、タイヤで出せる
タイムの上限に近いところで走っているわけで、
まだアジャストを行っているライバル勢のセッティングの
完成度が上がってきて、彼を凌駕するタイムを出した時に
レイにどれだけの伸び代の余地があるのか?という不安もあるんですよね。
どんなにライダーが頑張っても、マシン、タイヤの限界の
向こう側のタイムは出せませんから。
去年もかなり苦戦したカワサキ+レイ。
来年の新型登場までの最後の苦しく厳しいシーズンを乗り切るには
スタートからのダッシュが必要か。
2番手につけたヤマハのトプラックは元GPライダーの
ドゥカティのスコット・レディング。
そして新型CBR投入のホンダワークス。
今年はどんな戦いが待ち受けているのか。