KRTに勝機はあるか?

さてさて、今年の鈴鹿は水曜日からテストが
始まるというかなりのハードスケジュール。

トップチームはそれこそ、5日間走るわけですから
まあ、コケられないし、マシンは壊せないし、
ライダーも怪我するわけにはいかないし、でも疲労
貯まるし、マシンはどんどん消耗していくし
ということで、だからハードスケジュール。

初日のトップタイムはレッドブル・ホンダ。
これに続いたのがヤマハ・ファクトリー。
特筆すべきはその後ろにハルクプロとTSRのホンダ勢が
続いたところ。
HRCは今年、全日本で今のBSタイヤに対する「正解」の
車両を作り上げたわけだけど、同じ車両がハルクに供給されれば
当然、若干の差はあれど同レベルの走りは出来るし
更にはTSRにもとなれば、これは強力なバックアップ。
孤軍奮闘のヤマハ包囲網が出来るわけです。

この上位4台が1秒以内にひしめいているのに対して
優勝候補の一角ながら遅れを取っているのがKRTです。

KRTにとって痛かったのはラインナップから日本人を
外したことで、公式テストでの走り込み量が圧倒的に
不足していること。全員をWSBライダーにしたために
3人のライダーが全員揃ったのは今回が初です。
(初回テストはレイとハスラム、2回目はハスラムとトプラックのみ参加)
テストを重ねるほど、タイヤを安定して使えるし
燃費データも蓄積できるし、ライダーもマシン特性を
掴んで安定してくるというもの。
KRTはその部分が決定的に足りていない。
これは事前のテスト日程が出た時点でわかりきっていたことで
それでも勝算ありと踏んだのかも知れませんけど、
今のところ、厳しい状況だと言わざるを得ません。
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恐らく予選では上位に食い込む走りは出来るでしょう。
しかし、肝心のレースではアベレージがそこまで高くないように
思いますね。後はレイとハスラムというライダーのポテンシャルで
どこまで頑張るか?ですけど・・・。
トプラックはどこで起用するかがポイントですね。
いかんせん耐久の経験が無いですから、周回遅れをかわしながらの
レースでどこまで安定して走れるのか。
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もちろん、KRTは優勝争いに絡めば
盛り上がるのは間違いないんだけど、
今のトップから1.6秒差では厳しい。

明日以降、どこまで前との差を詰めてこられるか。