格の違い  2019年を振り返る BSB編

今シーズンのBSBの話題は何といっても

MOTOGPライダー スコット・レディングのBSB参戦。

しかもマシンはブランニューのドゥカティV4R。

 

レディングはイギリス出身のライダーとは言え、

16歳でGPに出てきているため、イギリスのパーマネントコースは

GP開催のドニントンとシルバーストーン以外は

未経験で、スリッピーでコース幅が狭く攻略に慣れが必要とされる

イギリスのコースで百戦錬磨のベテラン勢に対抗できるのか?

というのが注目の集まったところ。

加えてGPマシンよりも車重が20kg近く重く、初めてのピレリタイヤで

電子制御のないBSBレギュレーションのマシンと

言ってみればタイトルを取れない理由は幾らでも思いつくような

状況でのシーズンインでした。

 

ところが蓋を開けてみたら、まずV4Rのポテンシャルが非常に高かった。

レディングとチームメイトのジョシュ・ブルックス

更にはオックスフォード・レーシングのトミー・ブライドウェルの3台の

ドゥカティがシーズンを席巻。

他メーカーのライダーはたまに勝つのみという圧倒的な状況。

 

必然的にシーズンはドゥカティワークス待遇のビーワイザー・ドゥカティ

ブルックスとレディングの2人に絞られることになります。

 

それでもレディングの勢いは全く止まることはなく、見事に

BSB参戦初年度にニューマシンでタイトル獲得という快挙を

成し遂げて見せました。

これは同時に彼ライダーとしてのポテンシャルの高さを

見せつけると共に彼レベルでもシートを失ってしまう

MOTOGPライダー全体のレベルの高さを見せつけることになりましたね。

 

レディングはタイトルの実績が評価され来季はWSBに参戦。

BSBは王者不在で2020年を迎えることになります。

またしてもイギリスマイスター達による国内選手権となりそうですね。

 

しかし、レディング凄い・・・。