天候不良に振り回されて  2019年を振り返る 公道レース編

今年のヨーロッパは未曾有の酷暑に見舞われ

それはMOTOGPでもwSBでも路面温度の上昇という形で

影響が現れましたが、イギリスに関しては全く関係が

無かったようで、相変わらずのブリティッシュウェザーの

影響を受けることが多かったですね。

 

NW200ではウェットパッチが残った路面状況のレースで

同じカワサキの2人、グレン・アーウィンとジェイムズ・ヒリアーが

トップ争いを展開しますが、アーウィンスーパーバイク

ヒリアーはスーパーストックとやや非力なマシンを走らせながら

終盤までトップを走る活躍を見せてくれました。

最終的にはアーウィンがパワー差を活かしてかわして優勝しましたけど

こういう展開は荒天ならではの部分が大きかったですね。

 

マン島TTでも荒天に次ぐ荒天でウィークが遅々として進まず

レースもスタートはするものの途中で中断などが起こっていました。

この影響を受けたのがピーター・ヒックマンで、

彼は赤旗中断になったスーパーバイククラスで優勝を飾ったものの

週末のトリを飾るセニアTTでは、燃料温度の上昇によるトラブルで後退

カワサキのディーン・ハリソンに優勝を譲ることになりました。

これは新しくなったBMWのマシンでしっかりと距離を走るレースが

事前に出来ていなかった部分が影響したと思います。

カワサキにとっては実に久々のマン島優勝となりましたね。

 

トリを飾るアルスターGPはその鬱憤を晴らすように

荒天をものともせず、新型BMWで快走を見せてピーター・ヒックマンが

優勝を飾ってみせましたね。

去年から活躍を見せているヒックマンは来季はBMW

オフィシャルサポートチームに昇格したそうで(これまではTYCO BMWがそうだった)

更なる活躍が期待できそうですね。

今の彼は乗れている。

 

ただし、ヒックマン以外の陣営は移籍が多く来季はまた勢力図が

変わってきそうです。

グレン・アーウィンもホンダGBに移籍し、新型CBRを走らせることが

決まっています。