雨のもたらした展開
NW200はあいにくの雨模様。
しかもこの日の最初のレース、スーパースポーツクラスで
エンジンブローがあり、大幅にスケジュールが
遅れた中で行われたスーパーバイク第1レース。
序盤から飛び出したドゥカティのアリステア・シーリーを
追撃するのはポールのクワトロプラント・カワサキの
グレン・アーウィン。
しかし、雨の路面に翻弄されたか、シーリーは次第に
ズルズルと後退。
代わってアーウィンを追い上げてきたのが、彼のチームメイト
ジェイムス・ヒリアー。
驚くべきは彼のマシンはスーパーバイクではなく
より改造範囲の狭いスーパーストックのマシン。
にも関わらずあっという間に追いつき、抜き去る展開。
雨の一般道ということで非常に滑りやすくグリップが悪い状態で
よりパワーの少ないストッククラスの方が結果的に
よい加速が得られるということなのか?
実際、レース展開を見ているとコーナーの立ち上がり速度が
低いところではスーパーバイクの方が速いものの、
速度が上がって、5,6速を使う領域になるとリヤが路面を
掻いて前に進まない傾向が出てましたかね。
しかし、そこはスーパーバイクの意地、チームのエースの意地で
最終ラップにアーウィンがブレーキングで前に出ると
そのまま逃げ切って、自身は去年に続く連勝。
初優勝を飾りました。
2位も同じくカワサキのジェイムズ・ヒリアーで1-2のおまけつき。
3位はホンダのコナー・カミンスでした。
なお、第2レースは路面コンディション悪化につき
中止となっています。