テストライダーの存在
今回、日本を訪れ、朝霞のHRC本社を訪問した
ホルヘ・ロレンツォ。
プーチ監督によれば、日本の設計者と直接
話す機会を設けたとのこと。
やはりといいますか、現場でホルヘがコメントして
それをチーフエンジニアが聞いて、日本の技術陣に
伝達して、それが設計に伝わるという伝言ゲームの中で
ライダーが伝えたいフィーリングがどれだけ
ニュアンスとして正確に伝わっているのか?というのは
疑問が残る部分です。
特に言語が違う国同士のコミュニュケーションでも
ありますしね。
その点、直接ライダーと設計が顔を突き合わせて
その微妙なニュアンス、ライダーが言いたことを
正確にとらまえる機会を設けるのは非常に意味があることだと思います。
ステファン・ブラドルを同席させたようなんですよね。
これはホルヘの抱える問題点を、テストライダーの彼に
共通認識として、持たせることで、今後出てくるであろう
対策パーツの評価をより正確に彼に行ってもらうための措置
と考えていいんじゃないかな?
そういう意味ではホンダはテストライダーを実に
有意義に使っているように思いますね。
先日、ムジェロで不振に陥ったヤマハはテストコースに
ムジェロを登録してますが、フォルガーがテストをした
という話は聞こえてきません。
というか、フォルガーはほとんど走っている情報が入ってこない。
それぞれの台所事情(予算の)はあるでしょうが、特にヤマハは
もっとテストライダーを有効活用しないと、今の
不振はなかなか脱出できそうにない?