トップタイムも喜べない

サーキット・ジ・アメリカでの初日
FP2終盤にソフトタイヤでのアタックを敢行した
マーヴェリック・ビニャーレスがトップタイムをマークしました。
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ただ、これが素直に喜べないのが今の
ビニャーレスの状況。
決勝レースになると速さを発揮できないんですよね。

タンクを軽くしてソフトタイヤを履いての一発の
アタックでタイムが出るようになったという意味では
去年までとは幾らかマシな状況とはいえ、
決勝で結果が残らなければ意味がない。
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ビニャーレスを見ていて感じるのは、
決勝を想定したフル満タンでフレッシュタイヤでの
周回、どうやってタイヤを温めながら、ペースを
上げていくのか、そこからタイヤがどういう風に減って
グリップが失われていくのか、そこに電子制御をどう
合わせ込んでいくのか。
そういうシュミレーションを熱心にやってないように
見えること。

これはロッシも指摘していて、彼は数周走って
良し悪しを言うだけで、周回数を重ねるテストをしていないと。
だから本番だと序盤は当然、マシンバランスが違うから
タイムが上がってこない。

ロッシがFPでやっているのは正にこれで
彼が決勝に強い要因でもありますね。
彼は徹底して決勝を見据えたセットアップをやる。
だから予選よりも決勝の方が成績がいい場合が多いんですよね。

ビニャーレスもそういうアプローチをすれば
状況も変わってくると思うんだけどな。