独走のわけ

開幕戦の第1レースはスタートから
まもなくトップに立ったバウティスタが
1周につき、1秒後続を突き放すという
圧倒的な速さをみせつけ、そのハイペースは
最後まで落ちることなく、見事に自身のWSBデビューウィンを
飾ると同時に、V4Rにデビューウィンをもたらしました。
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しかし、ポールスタートながら2位に終わった
ジョナサン・レイのペースを見ると予選に比べて
相当にバウティスタからペースが落ちていました。
レイによると、タイヤが最後まで持つ保証が無かったため
60%のペースで退屈なレースを戦ったとのこと。
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予選でのバウティスタとレイのタイムを見ると
両者は同等のタイムで走れましたが、イケイケだった
バウティスタの玉砕とも取れるハイペースと
あくまでも完走を目指して安全走行したレイの走りが
この独走劇を生んだとも言えると思います。

ですから、今回のレースほど、ドゥカティに圧倒的な
アドバンテージがあるわけでは無さそうです。
それとバウティスタ以外のドゥカティ勢が全然
良くないんですよね。

そして3位にはヤマハ復帰レースとなったメランドリィが
渋い走りで入りました。
テストからずっとマシンの足回りに苦しんでいましたが
タイヤが消耗するほど、走りやすくなったとのことですから
今年のマシンはリヤのグリップが強いようですね。
だからロウズには相性がいいみたいですが、反面タイヤが
消耗してくると厳しくなり、メランドリィに逆転を
許したということのようです。

いずれにしろ、タイヤに厳しいフィリップアイランド。
タイヤのケアを気にした3人の戦術が結果に表れた
開幕レースとなりましたね。