素材はいいけど・・ 全日本振り返り④

ホンダとヤマハがファクトリー体制
カワサキセミファクトリー体制。

となると、厳しくなるのがヨシムラ・スズキ。
というのはわかっていた図式だけれども
予想以上に厳しい一年になったと実感したシーズンでしたね。

もちろん、ヨシムラは純然たるプライベーターじゃなくって
スズキからGSX-Rレーサーの開発も委託されているわけだから
セミファクトリーと言っても差し支えない体制では
あるんだけど、厳しいのはやはり、前述のファクトリー勢に
比べて予算、つまりテストの回数の差がマシンの熟成度に
如実に出ていて、それがレースの結果にもまんま出ているということ。

決して、新型のGSX-Rがベースとしてライバルに負けている
とは思わないけど、新型が登場した時に、どのライダーも
言っていた、市販マシンのバランスを一回解体して
レーシングマシンとしてのバランスをまた構築しなおすには
時間(とお金)がかかるって話で。
そして、それがスズキには足りてないって感が強いですね。

今年も電子制御が一新されて(ソフトが新しくなった)
スイングアームも何種類かテストされてましたけど
それで御終いって感じで、シーズン中も開発が進む他ワークス
との差は縮まらなかったですね。
この辺は企業規模の差が出てしまっているとも思えるけど
今のままだと、今季もライバルに追いつける気がしない。