複雑な表情
ロレンツォがトップに立って着々とリードを広げ
2連勝に向かって邁進する最中、チラッと映った
ドゥカティのピット。
いかにも複雑そうな顔をしてましたね。
到底喜んでいる表情には見えなかったし、
まだレースが終わってないという緊張感とも違う
なんとも言えない表情でした。
彼らが来季のエースと見込んだドヴィジオーゾが
自滅でリタイア、彼らが見限ったライダーが勝利に
爆進しているんだから、その辺の思いが顔に出ちゃったのか。
昨シーズンランキング2位になって、もはやドゥカティのエースでは
と言われていたドヴィジオーゾですが、今年タイトルコンテンダーの
一角として、挑んだ今シーズンに関しては全くいい所がないですね。
去年はランキング2位ですけど、あれは結果的に終わってみたらの
ランキング2位でタイトルを狙っていっての2位ではない。
つまり、タイトルのプレッシャーの下でシーズンを戦ったわけではなく
無欲のランク2位。
今年は一転、シーズン序盤からタイトルのプレッシャーを感じての
シーズンとなっているわけで、そのプレッシャー下で明らかに
無理なパッシングを仕掛けたりと、彼らしくないレース展開も
ありますよね。
その辺が昨日のようにマルケスのプレッシャーを終始背後に
受けても全くミスをしなかったロレンツォや
常にタイトル争いをしている中で戦うマルケスなんかとの違い。
つまり重圧のかかった状態でも負けないミスしない
場合によってはいつも以上のパフォーマンスをみせる
そういった精神力の強さがあるかどうかが端的に出ちゃっている
感がありますね。
ドゥカティは来期、このドヴィジオーゾをエースに据えて
戦うわけですが、この選択は吉と出るんだろうか。