ヤマハの流儀

ヘレステストではかなり厳しい口調で
ロッシに叱責されているヤマハ陣営ですが
どうやら路面のグリップが低いコースだと
うまくタイヤをグリップさせる電子制御の
設定が出来ないってのがネックみたいですね。
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だから路面のグリップが高いコースだとこの問題が
表面化しないと。
温度特性に対してピーキーミシュランタイヤを
常にベストに近い温度でキープするための
電子制御設定が必要。

2016年に導入された共通化ソフトですけど、
ドゥカティはマニエッティから社員をリクルート
ホンダもこれに追随し、スズキはマニエッティの傍に
スタッフを常駐させるなど各メーカーそれぞれのやり方で
このソフトに対応しているわけですが
ヤマハは独学で、これをやろうとしているみたいですね。

そしてそれが上手く行っていないと。
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まあ、メーカーオリジナルのソフトよりもランクが落ちる
マニエッティのソフトに対して、学ぶというか学習することが
メーカーにとってどんだけメリットがあるのか?って
気もしますが(GPに勝つ勝たないは別として)
それがヤマハの流儀というか考え方なんでしょうね。

だからシャシーに問題があるとは思わないんですよね。
むしろ悪くない。
テストでタイムが出るのは、レースウィークに比べて
圧倒的に時間が費やせますから、電子制御のセッティングが
きっちり出るからかもしれません。
しかし実際は1時間足らずのセッションを数回でしかも
路面温度は刻々と変化するし、MOTO2、3が走ることで
ダンロップのラバーがついて路面グリップがどんどん変化していく。

いずれにしろ、ヤマハが独学でマニエッティを攻略する
というスタンスでずっと行くなら、まだしばらくは苦戦が続きそう。
厄介なのはマニエッティのソフトがシーズン中に不定期に
アップグレードされるらしいんですよね。
しかも、何が変更されているのか告知無しで。
だからそれを解析している間にシーズンが過ぎていくという・・・。