アジョさんの目

今年、MOTOGPで台風の目となったヨハン・ザルコですけど
彼のキャリアで重大な転機となったのは
2015年にニコラス・アジョさんが作ったチームで
走るようになったことでしょうね。
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アジョさんがどういう意図があって、自チームを
MOTO2に結成し、ザルコを乗せたのかわかりませんけど、
アジョさん的には彼の才能を埋もれさすのはもったいない
と思ったのかも知れません。
ザルコは2012年にMOTO2に上がったものの、スポンサーの
後ろ盾が無いフランス人の彼は、JIR、イオダ、ケイターハムと
決して力のあるとは言えないチームで、TSR2、シュッターと
戦闘力が高いとは言えないマシンで走っていましたからね。
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アジョさんはご存知の通り、MOTO3のレッドブルKTMでも
コルテセ、ケント、シッシス、サロム、ミラー、オリベイラ
ビンダー、ベンスナイダー、アントネッリと国籍に関係なく
ライダーをセレクトする人だけに、ライダーの真価を見抜く力量が
あるのかも知れないですね。
結果的にオリベイラポルトガル人初のMOTO3ウイナーですし
ビンダーも久々に南アフリカにタイトルをもたらしました。

アジョさん自身がフィンランドというGPではマイナーな国の
出身というバックボーンが影響しているのかも知れませんね。
いずれにしろ、彼がザルコをカレックスに乗せたことで
彼の実力が結果に反映されるようになり、彼のキャリアは
開けました。

彼のように国籍に関係なくライダーをセレクトできる
チームオーナーは貴重。
どうしても、スポンサーの都合とかが出ますからね。
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そういう意味では彼のJrチームにセレクトされて
CEVを走った長島君も評価が高いって見ていいのかな?