食わないタイヤで走る

ハルクプロの本田監督が自身の
ブログで述べていますが、現在MOTO2で
使っているフランス製のダンロップタイヤは
全日本で使っているタイヤに比べて
相当にグリップが低いようですね。

ワイルドカードで出場した水野選手は
まるで氷の上を走っているような感触で
恐怖を覚えるレベルだったとか。
イメージ 1
結局、全日本という高度な道具で走っているライダーからすれば
世界に出るってことは、ピレリだったりこのダンロップだったり
グリップしないタイヤで速く走るスキルを
身につけなければならなくって、そのハードルは
相当に高く難しいってことだと思います。
イメージ 2
実際、中上君が苦労したのもこの点で、彼がイタルトランスから
チーム・アジアに移籍したタイミングで、ダンロップのタイヤの
製造元がイギリスからフランスに移った時で、この食わないタイヤで
速く走るテクニックを身につけるのに数シーズンかかった印象がありますね。
去年からチーフエンジニアが変わって、この人が
元々サス屋さんで色々工夫したらフロントのグリップ感が
向上したのが、彼の躍進の原動力。
彼もやはり、全日本で育ったライダーですから
どうしても、タイヤのグリップに頼る乗り方になっちゃいますからね。
イメージ 3
そう考えると、レッドブルルーキーズカップ
CEVなんかで、この食わないタイヤで走る方が
結果的に今の世界選手権基準のタイヤの乗り方に
合っているスタイルが身につくってことになっちゃうのか。

日本はどうしてもタイヤメーカーのお膝元で
いい道具、タイヤが回ってくる環境にあるから
その辺が世界との壁を高くしている要因というのは
皮肉でもありますね。