ワイルドカードのハードル

暫定ではエントリーしていた
三原選手は取りやめたとのこと。
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それだけワイルドカードで走ることのハードルは高い。

ひとつはMOTO2のワンメイクエンジンや
MOTO3のワンメイクECUが木曜日にならないと
渡されないこと。

つまりメカニックはそこから突貫工事で全日本の
マシンに登載して、金曜日のセッションに間に合わないとなりません。
MOTO2はCBRのエンジンだし、ECUもホンダの純正だから
問題ないのでは?と思いきやさにあらず。
一昨年参戦した関口選手によればマウントの位置が違うので
全日本で使っているエキパイが使えず、一晩で新しいのを
造ってもらったそうですね。
MOTO3はもう未知の世界で、このイタリア製ECU
マシンがちゃんと動くようにしないとならない。
まずはエンジンがきっちり上まで問題なく回るようにしないとならない。
根本的な話ですが。

それをクリアした上で、新しい障害はダンロップ
ワンメイクタイヤ。
とにかく日本でブリヂストンなり住友ダンロップ
育ったライダーにはこの海外製ダンロップは全くグリップ感が
感じられないそう。
そのマシンで攻めるってのは正直怖い。
そこを克服しないと、タイムに結びつかない。

去年参戦した榎戸選手みたいに全日本を走っている時から
海外製のタイヤを使って走っていれば話は別ですが。

とにかく使う道具が違いすぎて、それに慣れている間に
たった3日のウィークが終わってしまう。
これで何かを得られるのか、得るものがあるのか?
そこに明確な答えが無いならワイルドカード参戦に
意味は見いだせないでしょうね。