積み上げることの難しさ
チーム・グリーンの渡辺一樹選手が
言っていましたが、このチームに所属して
初めてベースマシンがフルモデルチェンジされて
新しくレーシングマシンを作っていく作業の難しさを
痛感しているようですね。
ノーマルの新型にも乗ったそうで、素性の良さっていうのは
感じることが出来たけど、そっからレース用のエンジンになって
スイングアームが変わって、ショーワのレースフォークになって
レーシングスリックになってというように個々のクオリティの
高いパーツを投入していったとしても、それを高次元で
取りまとめるという作業にはどうしても時間が必要とのこと。
走り込んで走り込んで、このパーツが良い悪いってのを
どんどんやっていかないと。
このオフは正直、テストの時間が足りなくって、まだまだ
試行錯誤中とのこと。
今回の予選、柳川選手は新品タイヤを入れずに
ひたすら同じタイヤで走り込んでましたけど
これもテストの一環というか、とても新品タイヤをいれて
タイムを出すような段階までマシンが仕上がってないという状況みたいですね。
とはいえ、3ヶ月後には8耐が迫っているわけですから
限られた時間の中で、どこまで仕上げられるか・・・。
でもそんな状態のマシンで柳川選手が3位ってのは
ライバルの苦戦(特にホンダ)を差し引いても、
やはりポテンシャルの高さの片鱗は感じますね。
ちなみにワールドの方で活躍できているのは
やはりチームがピレリタイヤに対する膨大なデータを
持っていて、そのタイヤに対する合わせ込みの上手さが
結果に結びついているって話。
逆にヤマハが全然ダメなのは、今のマシンに対しての
ピレリへの合わせ込みが出来てないって分析されてましたね。