今も昔も変わらないこと

オフテストでロレンツォが電子制御の
効き方が変わってパワーがドンッと
出るようになってフロントが押される形で
転倒を喫したと書いたことがありますが
ヤマハがそうなら、もっとアグレッシブなエンジンを
搭載するホンダはもっと苦戦している模様。
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これまでも高度な電子制御でもってパワフルなエンジンを
無理やり調教していたのが、電子制御ソフトが甘くなって
エンジンの暴力的な部分が調教されずに前面に出てしまっている
状態でしょうか。
ホンダとしてはピークパワーを下げるわけにはいきませんから
いかに中低速を扱いやすくするかに力を注いでくるでしょう。
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昔々、故阿部孝夫さんが言っていたましたけど、
エンジンで重要なのはパワーデリバリーだって話。
全開でエンジンのパワーが100%解放されるなら、
スロットル開度が1/10なら、パワーもその1/10。
1/100ならパワーも1/100。
ライダーの意思に忠実にパワーの出し入れができるってことが
一番重要だって話。
今のホンダはその辺を電子制御に頼りすぎていて、
素のエンジンがアグレッシブにパワーが出すぎて忠実さを
欠いている状態なんじゃないかな?
今シーズン、マルケスが苦戦したのもライダーの思い通りに
エンジンが回ってくれないってのがあったようだし。

ホンダはここいらで基本に忠実に戻って電子制御無しで
ドライバビリティに優れたエンジンを作るってところに
立ち戻る必要があるのかも。
まあ、内実はわかりませんけど。