分かれる評価

スズキの復帰初年度はアレイシがランキング11位。
ビニャーレスが12位。
これをもっとやれたはずと取るか
よくやったんじゃないかと取るか評価は分かれるところです。
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なんかシーズンを通して振り返ると
もっと上位で走っている印象が強かったんですが、
転倒リタイアも何度もありましたから、
下位に沈んでしまった格好ですね。
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やはり、ちょうど一年前のバレンシアGPでスポット参戦した
ランディ・ド・ピニエのマシンが何度もエンジントラブルで
止まってしまったのが、後々まで影響した形でしょうか。

結果的にスズキはオフシーズンはエンジンの信頼性を
確保することに注力し、エンジンのパワーアップは後回し
これが後手後手に回った形でしょうか。
本当はパワーアップエンジンをシーズン当初から投入する
予定だったようですから。

このエンジンパワーが劣っている面に加えて
シームレスを搭載していないことがラップタイムにモロに
影響していて、Q2進出ギリギリがいつもの定位置という
形になっていましたね。
ハンドリングの良さは定評があったものの、電子制御も含めて
レースディスタンスを速いペースで走り切るというところまでは
マシンを昇華できなかったという印象か。
まだまだ速さを追求しないとならない面も大きいですね。

とはいえ、アレイシとビニャーレスという2人のライダーチョイスが
現状考えられるベストチョイスだったということがハッキリしたのは
収穫で、スズキはこの2人と共に歩んでいけば間違いはなさそうです。

ただ、来季は課題が山積みで、例えば共通ECUに搭載される
共通ソフトはホンダ、ヤマハドゥカティの3社で開発が
行われ、スズキは蚊帳の外ですし、
良好だったハンドリングもあくまでもブリヂストンとの
マッチングの話で、ミシュランとは未知数ですからね。

まずはシームレスが投入されるという2月のセパンに
注目したいですね。