糸を引くように

カタールの見所であった
ロッシVSマルケスの戦い。
 
ロッシのブレーキングの切れ味が
戻りつつあることが見て取れました。
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マルケスが時には完全にリヤが浮いて
ジャックナイフ状態になるようなブレーキングを
みせるのに対して、ロッシのブレーキングは
糸を引くようなブレーキング。
 
マルケスの方がアグレッシブでハードに
ブレーキをかけているように見えるけど
リヤが浮いている時点で制動力は低下してますよね。
 
ロッシの糸を引くってのはブレーキをかけてる分だけ
フロントが下がって、リヤサスが伸びるんだけど
絶妙なストロークストローク速度によって
リヤタイヤが浮かないギリギリをキープしているってこと。
ガツンじゃなくって、ギュウーーーって感じで
車体の姿勢が変化していくんですよね。
ブレーキングで車体の姿勢をコントロールするイメージ。
 
昔の原田哲也さんも一見、車体の挙動が穏やかだから
ブレーキがハードじゃないかと思うと、そうじゃなくって
穏やかだからこそ、奥まで突っ込める、だからなかなか
抜けないっていうヤマハの特性を生かした走りですね。
おまけに荷重移動がおだやかだから、フロントサスの
ストロークも有効に使えるし、タイヤを潰すのにも有効で
言うことなし。