ある男の美学
当代随一のレーシングカーデザイナーで
あり、その細部へのこだわりは変質的ですら
あると思うのがレッドブルのエイドリアン・ニューウェイです。
彼の言葉で印象に残っているのは
圧倒的な速さでシーズンを席巻したウイリアムズの名作
FW14Bを評した時の話。
このマシン、リアクティブサスペンションを
装備していたんですが、このアクチュエーターを
搭載するために、ノーズにコブが出来ていたんですが、
彼はこの醜いコブが許せないらしくって
お気に入りはコブの無いFW14の方だって言っていたこと。
それだけ、速さだけでなく外観的な美しさを追求する人
そういう印象があります。
だからこそ、今年のへんてこレギュレーションの下で
生まれた醜いノーズのマシン群は彼には許せないんでしょうね。
彼は今年のマシンに対して、こんなマシンを愛せる
オーナーがいるだろうかって発言してますね。
そんな彼のデザインした今年のマシンRB10は
こんな感じになりました。
先端の醜いノーズを黒くして目立たなくしているのは
彼なりの美学でしょうか。