ペドロ・アコスタ
最初にその名前を聞いたのは去年の
オーストリアの2回目が終わったあたりから
アラゴン、ミザーノあたりだったかな?
それもアコスタの話じゃなくって、長島選手の
シートが危ういらしいってところから始まったんだよね。
去年のある時点で、来季のアジョはMOTO2がレミーと長島選手
MOTO3がラウルとマシアで確定って出ていたから
まあ、そうだろうなと思っていたら(ラウルはこの時点で未勝利)
そこから1週間くらいで急転直下、ラウルがMOTO2に来ることになって
長島選手がバンプアウトされる羽目に。
で、何故??と思ったら、KTMが他チームへの加入が既に決まっていた
ペドロ・アコスタという若手をどうしても取りたくって、
MOTO3に押し込んだから、ラウルがはじき出されて、そのラウルがMOTO2に
来ることになったと。
KTMにそこまでやらせるアコスタってどん奴やねん??って感じでしたねー。
CEVのMOTO3にも出てましたけど、余り印象が無くって、どっちかというと
タイトルを獲得したゲバラの方が印象がありました。
果たして、2021年開幕してみると・・・・・「上手い」
ブレーキングからの旋回も確かに上手いんだけど、一番は「レースセンス」の
高さでした。
パッシング、他のライダーとの間の取り方、リスクの避け方。
到底、17歳のライダーのレース運びじゃなかったです。
チームメイトのマシアがどちらかというと、熱くなりやすく猪突猛進タイプの
ライダーだけに、余計に冷静なレース運びが印象に残りましたね。
言ってみれば、我々がリビングでくつろぎながらMOTOGPをTVで
見ているような、自分が参加しているレースを前後のライダー、展開を
含めて客観的に見て、対処することが出来る。
自分がプレイヤーでありながらも、観客のような視点で見ることができる。
これは教えられたというよりは持って生まれたセンスでしょうね。
それがポール獲得数がゼロながら、優勝5回という数字に結びついているんでしょう。
アクシデントの少なさ、他車との絡みが少ないのも特徴的です。
ライダーのタイプ的には間違いなく、マルクではなくロッシタイプ。
これは末恐ろしく、楽しみで仕方がないライダーが現れたと言わざるを得ないし
KTMが無理矢理にでも取りたがった理由がわかった気がします。