ヨーロッパは燃えているか

アラゴンGPでヨーロッパラウンドは一旦終わり

残すは最終戦バレンシアだけとなりました。

 

今シーズンのヨーロッパラウンドは去年とは

やや様相が違っていたなぁというのが正直な話。

 

それはマルケスの強さが際立って、それ以外のライバルが

一部は低迷、一部は復調したという感じで

シーズン通してマルケスに対抗できたライバルが不在で

結果的に、マルケスが独走してしまったかなぁと。

 

その要因のひとつがタイトルにも上げてますけど、今年のヨーロッパは

地球温暖化の影響で、非常に気温が高く多くのコースで

路面温度の上昇によるグリップ低下が見られたということ。

実際、去年のラップタイムを更新できなかったこともしばしばありました。

路面温度が上昇し、滑りやすいコンディションになればなるほど

そのライディングスタイルから、マルクに優位になっていくわけで

それが結果にも如実に反映されたかなと。

 

低迷したライバルというのは他ならぬドゥカティの事で、

今年は滑りやすい路面に翻弄されて速さが発揮できない事がしばしば。

ドゥカティの武器であるトップスピードの高さがホンダの追随によって

小さくなったというのもありますが、そもそもの速さが足りてなかったか。

伝家の宝刀であるソフトタイヤを履いても、路面グリップが低下している状況だと

そこまでの速さを発揮できずアドバンテージになってなかったように見えますね。

速さが無い上にタイヤも持たない。

もはやマスダンパーのアドバンテージも失せたように見えました。

 

逆に復調したというか、例年のヨーロッパの不振ぶりが軽減されたように

見えたのはヤマハで、これはもともとリヤのグリップに問題が出やすい

ヤマハですけど、ライバル含めてなべて路面グリップが低いので、

そこまで傷が大きくならなかったように見えます。特にロッシに関しては。

決して去年に比べてマシンが改善しているとは言い難い部分もあるか。

 

それと今年はミシュランがグリップより耐久重視のタイヤを持ち込んだことで

特にヤマハに関しては、タイヤの使い方で極端に外れるケースが減ったように思います。

グリップ重視に比べると耐久重視のタイヤの方がタイヤの適正温度の

ストライクゾーンが広くなる傾向があるので、ストライクに入れやすくなったか。

グリップ重視だと、どうしてもタイヤがピーキーで適正温度領域がピンポイントに

なりますから・・・。

 

ヨーロッパの温度上昇傾向は恐らく来年も続きそうですが

ミシュランは来年はグリップ重視でコースによっては2,3秒

速くなるタイヤを投入すると豪語しています。

これは非常にピーキーで扱いにくいタイヤになってしまうリスクが

非常に高いように予想されるんですよね。

来年はとんでもないシーズンになる可能性もあるやも・・・・。