微に入らないし、細にも入らない

今週末、2ヶ月ぶり開催のWSBポルティマオには

HRCから高橋巧選手がレオン・キャミアの代役として出場します。

今季、全日本でも好調でポイントリーダーの高橋選手。

来季のWSBフル参戦も噂されており、期待がかかるところですが・・・。

事前テストの結果はフル参戦の清成選手共々、17、18番手と下位に沈んでいます。

 

噂に聞けば、今シーズン、新たにモリワキ・アルティア・ホンダとなった

同チームが走らせているCBR1000RRSP2は、去年全日本のHRCが走らせた

CBRそのものだそうです。

そう考えると、この低迷は納得できる部分が大きいというものです。

 

というのも、今や改造範囲が大きく制限されるスーパーバイクでは

タイヤとのサスペンションのマッチングを非常に細く、

それこそ微に入り細に入り図るのが

勝利への常道となっており、実際、全日本のCBRはオーリンズとワークス契約を

結んでおり、BSタイヤに合わせて細かいオーダーを出して作ってもらっているらしいです。

 

逆にいえばそこまでBSに細部まで合わせて作られたマシンをポンと

WSBに持って来てもピレリのタイヤに合う訳もなく・・・。

今月のバイカーズステーションでカワサキの松田さんがコメントしているように

BSとピレリではタイヤの剛性が全然違うようですからね。

しかもホンダは今年はデータ収集の年と位置づけているので、

車体のアップデイトはほとんどされていないようで、これではいかに

高橋、清成両ライダーとしてもいかんともしがたい面があるというものです。

 

特に今季の清成さんの成績を見てもわかるように、タイヤをあっという間に

使い切ってしまって、堪えきれずに転倒というシーンが見られるだけに

怪我を抱えている高橋選手には転倒だけは絶対に避けて欲しいところですね。

成績は期待しない方が・・・・。