VR46離れ

チームVR46のライダーである
ニッコロ・ブレッガが卒業を発表しました。

これに加えて、デニス・フォッジア、ロレンツォ・バルダッサーリも
VR46離脱を表明しています。

この背景は色々憶測されるところですが、
VR46の運営を行っているロッシの右腕
ウーチョのコメントによれば、VR46の所属ライダーが
増えすぎたことで全員に十分なマネージメントが出来なくなった
としています。

それ以外の要因を考えるとすれば、どうしても
移籍するチームに限定がつくこと、例えばMOTO3では
ほとんどのライダーはKTMに乗らざるを得なくって
戦闘力のあるホンダにはなかなか乗れません。
アントネッリがSIC58でホンダに乗ってますが、
彼はVR46一派だけど、アカデミー出身では無い。
今のところ、タイトルを取るならホンダ系チームで
走るのが確率は上がるけど、VR46のマネージメントだと
中々その実現は難しい。

もうひとつは、ヘルメットとつなぎの契約が
agvとダイネーゼに限定されてしまうこと。
唯一の例外としてMOTOGPで走るバグナイアが
スオーミーとアルパインスターズを着用していますが
その背景にどういう契約があったのかはわかりませんが
あれは例外中の例外と見ていいでしょう。
契約金という観点からすれば、自分のシグネイチャーモデルが
あった方が当然、契約金はあがりますんで、
それを狙うのであれば、制限の無いフリーランスになった方が
契約を獲得しやすい背景はあると思います。

最後にVR46のメインスポンサーであるSKYが今年限りで
スポンサーを降りるという話。
これは今年のかなり早い段階で発表されていて、
今のところVR46はそれに代わる有力なメインスポンサーを
見つけられていない。
であれば、VR46に居続けることは必ずしも得策ではない
という判断が働いても不思議では無いですね。

ブレッガは早くも他チームへの移籍の話が出ていますし
バルダッサーリはポンスに残留ですが、来季は
MOTOGPの昇格を視野に入れているところ。
彼らの今後のキャリアにも注目です。
VR46を出たことが良かったかどうか。

マリーニに関しては、出て行くわけにはいかないですよね。

追伸:フォッジアは来季、レオパードでホンダを駆るそうです。