素晴らしい冒険だった

テック3のハルベ・ポンシャラル監督が
ミストラル610のMOTO2参戦を振り返って
「素晴らしい冒険だった」と振り返っています。

ヤマハサテライトチームとして参戦してきた
テック3でしたが、基本的にヤマハから借り受けた
マシンをセットアップして、走らせるだけで、
マシンのここをああしよう、こうしようというアイデア
あるものの、それを実現できないという環境に置かれていた
ストレス発散の意味で、参戦を開始したこのプロジェクト。

ヤマハのM1に似たフレームを持ったマシンはミストラル610を
名付けられ、2010年MOTO2元年から参戦を開始しました。
そしてこの年のカタルニアGPで高橋裕紀選手が優勝。

結果的にこれがミストラル唯一の勝利となってしまいましたね。
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その後はスミスやビエルへ、ベンスナイダー、ガードナーなどが
このマシンを走らせますが、カレックスやシュッター、KTM
いったシャシーコンストラクターやメーカーには叶わず
勝利を挙げることは出来ませんでしたし、お世辞にも戦闘力が
高いシャシーとは言えませんでしたね。

それでもああでもない、こうでもないと試行錯誤して
シャシーを作っていく作業は、テック3のスタッフにとっては
実に楽しい時間だったと思います。

タイトルを一度も取ることは無かったけど、素晴らしい冒険だった
と締めくくったのは、そういう思いがあるからだと思います。

今年からKTMにスイッチ、KTMシャシーをMOTO2で走らせますが
反面、MOTOGPの方はテック3もファクトリーマシンの熟成に
関与できるそうですので、彼らの欲求は満たされそうですね。