NRTレーシング

今シーズン、WSSのタイトルを争いを
盛り上げた一角は間違いなくジュール・クルーゼルで
あることは異論がないところでしょう。
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しかし、彼とトーマス・グランディンガーの2人ともに
来季、他のチームに移籍したことからもわかるように
NRTレーシングというチーム自体が既に存続の危機に
瀕していることは間違いなく、
実際、このルーキーチームの先行きは不明です。

このチームは元々、ドバイのバフィ・カーンというオーナーが
その資金をもってして、ヨーロッパサイドの有能なマネージャー
エンジニアを集めてチームを立ち上げたのが始まり。
実際、同チームのマシンはファクトリーのパーツが入っている
GRTヤマハやカリオ・レーシングと互角以上の速さを
見せることもしばしばでした。

ところが内状的には第3戦のアラゴン、ヨーロッパラウンドが
始まる時点で、既に従業員に給料が支払われないという
状況だったそうで、クルーゼルの快走とは裏腹にチームは
いつ空中分解してもおかしくない状態だったみたいですね。
いや、むしろ、彼がタイトル争いに加わっていることで
崩壊を免れていたというべきか。

実際、2ヶ月のサマーブレイクの間にはチームが完全に
活動停止するという噂も根強く、GMT94のオーナーが
もしそうなったらクルーゼルを受け入れる準備がある。
とコメントしたくらいです。

しかし、オーナーは何とか従業員に支払いをすることで
チームは活動継続、最終戦までクルーゼルはタイトルを
争うことが出来ました。

とはいえ、そこまで。
チームの快走とは裏腹に今年のゴタゴタに愛想を
つかしたマネージャー及びメカニック契約していた
エンジンチューナーは次々とチームから離脱しているようですね。

驚くべきことはそれでもチームオーナーは相変わらず
来季の参戦を計画しているという話。
恐らくは今期とは比べ物にならない位レベルの下がった
チームに成り果てるでしょうが、それでもNRTレーシングは
存続するようです。

しかし、このチームオーナーみたいな人のメンタルは
全く理解できない。