最速王の苦難

ドニントンの予選でトム・サイクスが
44度目のポールポジションを獲得し、トロイ・コーサーを
抜いて歴代最多ポール獲得数を記録しました。
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ただ、今季の成績を見る限り、ここ数年でも
ワーストに近い成績となっています。
実際、ドニントンを大得意とするハズですが決勝では
第1レースでは一時期トップを走ったものの
第2レースでは全くいいところなく終わりました。

今シーズンから最高回転数の制限がかかっているカワサキ
エンジンの特性を中低速に振っており、それを活かした
乗り方にライディングスタイルをマイナーチェンジしないと
ならないんですが、サイクスはレイほど上手く対応できていないようですね。
ある程度、予想できていたことですが・・・。
レイいわく、エンジンが中低速に振られた分、トルクの
使い方が良くなって、タイヤのエッジグリップが上がったとのことですが
そもそもサイクスはエッジグリップを積極的に使う乗り方では
無いですからね。
彼はまっすぐが入って、まっすぐ立ち上がる。
バンクしている時間は極力短いスタイル。
今のレギュレーション下のマシンではその良さが活かされていません。
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彼からすれば、ポールの獲得数よりも、2013年以来
遠ざかっているタイトルが喉から手が出るほど欲しいはずで
それには、今のマシンに適応した乗り方が出来ないと厳しいところ。
苦難のシーズンは続きそうです。

それから彼はリバースグリッドスタートが余り
得意ではないですね。
スタート直後の混戦を縫って前に出てくるテクニック
見切りがレイと比べると全く得意ではない。
それもここ2年の不振に繋がっているように思います。