ロレンツォ、ロッシを賞賛する

最近はそういうのが無かったから
珍しいことですね。
ロッシはマルケスとの関係は修復しましたが
ロレンツォとはそうならないって言ってるしね。
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それはさておいて、ロレンツォがロッシの
タイヤマネージメントの上手さを賞賛してますね。
実際、ヘレスとカタルニアという彼も得意とする
地元レースで優勝をさらわれたわけですから。

結果的にイアンノーネに追突されてリタイアした
ロレンツォですが、その段階でフロントタイヤに
デグラデーションが出ていて、ペースががっくり下がってましたから
完走したとしても、相当順位は下がっていたんじゃないかな?

レイアウトが急遽変更されたことにより、マシンのセッティングを
大幅に変更しなければならず、それでいてタイヤに優しい
セットアップをしないとならないので、難しい週末だったように思います。

ロッシとロレンツォは根本的にタイムの詰め方が違っていて
ロッシは昔からブレーキングでタイムを詰めるライダー。
一方のロレンツォはフルバンクしてコーナーリングスピードを
稼いで、タイムを詰めるタイプのライダー。

両者の違いはタイヤのどこを使ってタイムを詰めているかということ。
今のタイヤは3分割トレッドでフロント、リヤ共にセンター部分は
加速、減速を請け負うために非常に強固なトレッドを使うのに対して
サイドウォールの部分はかなり柔らかいトレッドを使っています。
ブレーキングで詰めるロッシはこの固いセンター部分を使って
タイムを詰めるのでレース序盤から終盤までのタレが非常に小さくて済む。
対してロレンツォはどうしてもそのスタイルから柔らかい
サイドの部分を使ってタイムを稼ぐため、タレが非常に大きくなります。

去年までのブリヂストンならそのタレ自体が非常に少ないタイヤだったので
ほとんど問題にはならなかったけど、今年はタレが大きいタイヤだけに
その辺の問題が表面化しているって感じですかね。
加えてリヤタイヤの電子制御のソフトが粗雑になったのでタレた時の
フォローも効きにくくなってますからね。

ヤマハでさえ苦戦のロレンツォが来季ドゥカティに乗ったら
もっと苦戦するんちゃうかな?ちょっと・・いや大分心配。