2013年を振り返る AMA編② DMGの5年間

来年から少々カテゴリー変更のある
AMA選手権。
イメージ 1
そもそも現在のカテゴリー分けになったのは
2009年、DMGデイトナモータースポーツ・グループに
AMAが経営権を任せてからです。
DMGは2009年から、それまでのAMA選手権のカテゴリーを
統廃合、それまであった
1000ccマシンによるスーパーバイクとスーパーストック
600ccマシンによるスーパースポーツとフォーミュラエクストリーム
という4クラスを
1000ccによるスーパーバイク
600ccによるデイトナスポーツバイクとスーパースポーツ
の3つにしました。
 
これはクラスが複数あることによって、メーカーが力を
注ぐクラスがバラバラで結果的に戦力不均衡を起こしていた状態を
解消する意味があったと思われます。
 
実際、デイトナ200マイルレースは600ccマシンをベースに
改造範囲を大きくしたフォーミュラ・エクストリームクラスによって
行われていましたが、このマシンに力を注いでいたのはホンダのみで
実際、ホンダ以外はタイトルを獲得していませんが、
デイトナ200マイルだけはカワサキに2度勝たれてます。
当時のUSホンダのエースは、今やヤマハのエースになった
ジョシュ・ヘイズですね。
 
また、DMGはいわゆるワークスチームの参戦を禁止
スペシャルパーツの投入も禁止、基本的に一般ユーザーも
トップチームと同じパーツを入手出来ることとしました。
これは一部のトップチームだけが特殊なマシンで戦うことを
防ぐ手段で、アメリカらしいイコールコンディションという
形をとったという形でしょうか。
 
ただ、こうした構造改革と不況が重なったことで、
今のAMAが盛り上がっているかというと正直、微妙。
ヤマハVSヨシムラの図式がずっと続いてますが
KTMBMWドゥカティあたりがもっとトップに加わって欲しいところ。
ホンダとカワサキはちょっと期待できそうもない。
 
来年からは、デイトナスポーツバイクとスーパースポーツ
一緒になってスーパースポーツになり、
ワンメイクレースがルーキー向けカテゴリーとなります。
(これまではスーパースポーツに年齢制限があって
実質、ルーキーカップみたいなもんだった)
2015年からはスーパーバイクがEVOになりますし、
AMA選手権の舵取りをDMGがどうとっていくのか、
非常に興味が持たれるところです。