宿題はきっちり済ませてきた

WSBが遂に開幕。

アラゴンでレース1が行われました。

 

レースは去年最終戦まで激しくタイトルを争った

カワサキのレイとヤマハのトプラックにドゥカティ

復帰したバウティスタを加えた予想された通りの三つ巴の

展開となりました。

 

昨日のレースで印象的だったのは強いレイが

帰ってきたということでしたね。

混戦の中でもきっちり、ライバルと自分とタイヤを

コントロール下において、終始レースを掌握している印象が

強かったです。

 

昨シーズン、レイがタイトルを逃す原因になったのは

純粋な速さでライバルに劣っていたため、フロントにソフトより

柔らかい、レースでは実績の無いエクストラソフトを履いた結果、

フロントの消耗に苦しみ転倒、あるいはブレーキングで負けること多数でした。

 

それを踏まえて、今年のカワサキ+レイは、

彼らがずっと結果を残してきたオーソドックスなソフトタイヤで

更に速さに磨きをかける方法でマシンを熟成させてきたようですね。

これに新しいショーワのサスペンションが大きく尽力しているのは

いうまでもないこと。

加えて、昨年の課題だった中低速のドライブのかかりというか

ラクションの問題を電子制御で上手く対処してきているようです。

 

結果、コーナーリングの自由度が上がり、従来のソフトで

エクストラソフト勢に伍する速さを発揮することが出来るようになったようです。

かつタイヤの消耗も手の内に入れることが出来た。

 

カワサキ+レイは去年、突きつけられた宿題をきっちり

やってきた。

開幕戦はその答え合わせで、見事に正解を出して見せたという感じですね。

タイトル奪還への力強い一歩。

そう感じました。