中須賀VS野左根

全日本RR オートポリスの第1レースは

中須賀と野左根というヤマハのファクトリー同士の

争いとなりました。

 

野左根は雨の岡山で、初めて中須賀が完走したレースで

見事に優勝を飾って一皮むけた感があっただけに

今度はドライで先輩を破って勝利を挙げたいところ。

 

果たしてレースは野左根が引っ張る展開。

今年の彼は後方からのプレッシャーに非常に強くなって

とにかくミスが少なくなりました。

メンタル面の成長が感じられるところ。

 

これを追う中須賀はミスが少ないことも去ることながら

とにかくレースをコントロールする術に長けているライダー。

 

この2人はライディングスタイルが異なり

そのため、オートポリスのコースでも速いポイントが異なります。

中須賀はブレーキングでしっかり減速、とにかく小さく回って

アクセルを開けるポイントが早いため、立ち上がり速度が速い。

特に最終コーナーからメインストレート。

対して野左根の走りは深いバンクを使ってコーナースピードが速い。

だからアクセルを開けきれないロングコーナーやS字区間など

ベタベタ寝かせる区間が速いです。

ラインも非常にワイド。

だから単独で走るとタイムが出るんですよね。

 

今日のレースで言えば、レース終盤タンクが軽くなって加速が

伸びてくる終盤までタイヤを温存、最終コーナーの立ち上がりで

ピタリと野左根のスリップに入った時点で勝負あり。

この辺のタイヤの使い方は単純にタイムでは図れない王者の強さ

というところ。

 

これでトップとの差は16。

鈴鹿の逆転タイトルが見えてきた。